アトリエFLORET-Shino 講師の「しの」です。
数あるサイトの中から見つけて下さってありがとうございます。
手作りの粘土のバラは、花そのものだけでなく「向き合った時間」という気持ちまで贈れるのが魅力です。
贈る相手を思い浮かべながら色を選ぶ時間も、作品づくりの楽しさのひとつです
今回制作したクレイローズは、それぞれ異なる表情に仕上げました。
満開の姿と、これから開いていく途中の姿。その違いを写真から感じていただけると思います。

1.花の形と「対比」
左のバラ(イエロー・アプリコット系):粘土の花びらは60枚以上重ねています。クシュクシュとしたクラシカルな「ロゼット咲き」
右のバラ(ディープピンク・コーラル系):それに比べると少し小ぶりです
この華やかなボリューム感と引き締まったバラが、お互いの個性をより際立たせているのではないかなと思います。
2. 色彩の「グラデーション」と「深み」
一方は温かみのあるアンティークなイエロー、もう一方は少し青みを含んだ深みのあるピンク。
異なる色合いですが、どちらも「アンティーク調」のくすんだトーンで統一することで、まとめやすくなりました。
あとひと手間は、イエローのバラの花びら先端にほんのりピンクの絵の具を重ねたこと。
この小さなひと手間によって、互いを引き立てながら自然に調和し、作品全体に色がぐっと深まったんじゃないかなと思います。
3. 時間の経過を感じさせる「物語性」
左のバラは今まさに満開を迎え、右のバラは、まだこれからさらに開いていくその途中の美しさを持っています。この2輪が並ぶことで、時間の流れや小さな物語を感じさせてくれます。
丸めた粘土から花びら一枚一枚を形づくっていく過程とその時間を知っているだけに、完成した姿を前にすると、しばらく眺めてしまうほどの癒しの時間になります。
和庭園の緑を背景に、柔らかな光がクレイで作った花びらを優しく照らしてくれます。
手作りは どんな場所も優しい空間にしてくれる。

暮らしに温かさが加わる
手作りは、部屋に置いたときに「買った物」ではなく「物語のある物」になります。
クレイフラワーは「枯れない花」だけではなく、「大切に費やした時間」も一緒に飾っているように感じます。
私は、手作りの作品を見るとき上手かどうかではなく、「その方の好きなテイストが好きなんだろう」「一番表現したかった部分はここかな」と想像しながら眺める時間が好きです。
一点ものだからこそ生まれる温かみや,完璧な完成品にはない味わい、そしてその作品にこめられた物語を感じられる人でありたいと思っています。

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